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2025年12月
  • アイメイクが原因?女性にものもらいができやすい訳

    医療

    ものもらいは誰にでもできる可能性がありますが、特に女性に多いと感じることはありませんか。その背景には、女性ならではの習慣である「アイメイク」と「コンタクトレンズの使用」が大きく関わっていると考えられます。これらは目元を美しく見せるためのものですが、一歩間違えれば、ものもらいの原因となる細菌の温床を作り出してしまうリスクをはらんでいるのです。まず、アイメイクについて考えてみましょう。まつ毛の生え際ギリギリに引くアイラインや、まつ毛の根元からしっかりと塗るマスカラは、目の潤いを保つために脂を分泌している「マイボーム腺」の出口を塞いでしまう可能性があります。腺の出口が塞がれると、分泌物が正常に排出されずに溜まりやすくなり、そこに細菌が感染すれば、ものもらい(麦粒腫)の発症に繋がります。また、アイシャドウのラメやパウダーが目に入り、粘膜を傷つけたり、アレルギー反応を引き起こしたりして、炎症のきっかけとなることもあります。さらに見落としがちなのが、メイク道具の衛生状態です。毎日使うビューラーやアイシャドウブラシ、チップなどには、皮脂や涙、化粧品の油分が付着し、雑菌が繁殖しやすい環境です。これらを洗浄せずに使い続けることは、まぶたに直接細菌を塗りつけているのと同じことなのです。そして、もう一つの大きな要因がコンタクトレンズです。レンズの洗浄や消毒が不十分だったり、使用期限を過ぎたレンズを使い続けたりすると、レンズケースの中で細菌が繁殖します。その汚染されたレンズを目に入れることで、細菌がまぶたの裏側や粘膜に付着し、感染のリスクを高めます。また、レンズの着脱時に、不潔な指でまぶたに触れてしまうことも、細菌が侵入する原因となります。もちろん、メイクやコンタクトレンズが直ちにものもらいを引き起こすわけではありません。しかし、これらの習慣が、体の免疫力が落ちたタイミングと重なった時、発症のリスクは格段に高まります。美しい目元を保つためにも、日々の丁寧なクレンジングと衛生管理が何よりも大切なのです。

  • ストレスで声が出ない心因性失声症とは

    知識

    喉に痛みや違和感は全くない。咳や鼻水といった、風邪のような症状もない。それなのに、ある日突然、まるで声帯のスイッチが切れてしまったかのように、声が出なくなってしまった。出そうとしても、息が漏れるような、かすれた囁き声しか出てこない。もし、あなたがこのような症状に悩まされており、さらに、その発症の直前に、仕事や人間関係などで、非常に強いストレスや、精神的なショックを受ける出来事があったとしたら、それは「心因性失声症(しんいんせいしっせいしょう)」という、心の状態が声に影響を及ぼす病気かもしれません。心因性失声症は、声帯そのものや、それを支配する神経には、何ら器質的な異常(目に見える物理的な異常)が見られないにもかかわらず、声が出なくなる状態を指します。つまり、声を出すための器官は正常に機能するはずなのに、脳からの「声を出す」という指令が、無意識のレベルでブロックされてしまっているのです。その引き金となるのは、過度の精神的ストレスです。例えば、仕事での大きなプレッシャーや、失恋、近親者との死別、あるいは対人関係の悩みといった、心に大きな負担がかかる出来事が、発症のきっかけとなることが少なくありません。本人が自覚しているストレスだけでなく、自分でも気づかないうちに溜め込んでいた、潜在的なストレスが原因となることもあります。診断のためには、まず「耳鼻咽喉科」を受診し、喉頭ファイバースコープなどで、声帯にポリープや麻痺といった、器質的な異常が本当にないことを、確実に確認する必要があります。そして、耳鼻咽喉科で「異常なし」と診断された上で、発症前の心理的な背景などを考慮し、心因性失声症と診断されるのが一般的な流れです。治療は、薬物療法よりも、カウンセリングや、言語聴覚士による発声訓練といった、心理的なアプローチが中心となります。原因となっているストレスから離れ、安心できる環境で心を休めることが、何よりの治療薬となります。声は、時に、言葉にならない心の叫びを、無言の形で私たちに伝えてくれる、非常に繊細なバロメーターなのです。

  • 病院での貧血治療薬と注射と食事指導

    医療

    貧血と診断された後、病院ではどのような治療が行われるのでしょうか。その治療法は、貧血の原因や重症度によって異なりますが、最も一般的な「鉄欠乏性貧血」の場合、治療の三本柱となるのが、「鉄剤による薬物療法」「鉄剤の注射・点滴」、そして「食事指導」です。まず、治療の基本となるのが、「鉄剤(経口鉄剤)」の内服です。これは、体内で不足している鉄分を、錠剤やシロップといった形で、直接口から補給する方法です。医師の処方に基づき、毎日、決められた量の鉄剤を服用します。ただし、鉄剤にはいくつかの副作用が出やすいという特徴もあります。最も多いのが、胃のむかつきや吐き気、腹痛といった胃腸症状です。また、便が黒くなったり、便秘や下痢になったりすることもあります。これらの副作用が辛い場合は、自己判断で服用を中止するのではなく、必ず医師に相談してください。薬の種類を変更したり、服用方法を工夫したりすることで、症状が改善される場合があります。次に、鉄剤の内服が困難な場合や、消化管からの鉄の吸収が悪い場合、あるいは極めて重度の貧血で、早急に鉄分を補充する必要がある場合には、「鉄剤の注射・点滴」が行われます。血管に直接、鉄剤を注入するため、経口薬よりも速やかに、そして確実に、体内の鉄分を増やすことができます。治療効果は高いですが、頻繁に通院が必要になる場合もあります。そして、これらの薬物療法と並行して、非常に重要なのが「食事指導」です。薬で鉄分を補うだけでなく、日々の食事から、鉄分を効率的に摂取し、鉄分が不足しにくい体質へと改善していくことが、再発を防ぐための鍵となります。管理栄養士などから、鉄分を多く含む食品(レバー、赤身の肉や魚、ほうれん草や小松菜、ひじきなど)や、鉄分の吸収を助ける「ビタミンC」(果物や野菜)、そして逆に吸収を妨げる「タンニン」(コーヒーや紅茶、緑茶)などについて、具体的なアドバイスを受けます。貧血の治療は、数日で終わるものではありません。血液検査の数値が正常に戻った後も、体内の貯蔵鉄(フェリチン)が十分に回復するまで、数ヶ月単位で、根気よく治療を続ける必要があります。自己判断で治療を中断してしまうと、すぐにまた貧血状態に戻ってしまうため、医師の指示に従って、最後まで治療をやり遂げることが、何よりも大切なのです。

  • 病院で行う貧血の検査とはどんなもの?

    医療

    「貧血かもしれない」と病院に行くことを決意したものの、そこで一体どのような検査が行われるのか、痛い検査や時間のかかる検査があるのではないかと、不安に感じている方もいるかもしれません。しかし、心配は無用です。貧血の診断における基本的な検査は、非常にシンプルで、身体的な負担も少ないものです。ここでは、病院で行われる貧血の検査の基本的な流れと、その内容について詳しく解説します。まず、診察室に入って最初に行われるのが「問診」です。医師は、あなたの自覚症状について、詳しく質問します。例えば、「いつから、どのような症状がありますか(めまい、動悸、息切れ、倦怠感など)」「普段の食生活はどのようなものですか」「女性の場合は、月経の量や周期はどうですか」「血便や黒い便が出たことはありますか」といった内容です。これらの情報は、貧血の原因を推測する上で非常に重要な手がかりとなるため、できるだけ正確に、そして正直に答えることが大切です。問診が終わると、次に行われるのが、貧血診断の要である「血液検査」です。腕から少量の血液を採取する、ごく一般的な採血です。この血液を使って、いくつかの重要な項目を測定します。最も基本となるのが「ヘモグロビン(血色素)濃度」です。ヘモグロビンは、赤血球に含まれる、酸素を全身に運ぶ役割を担うタンパク質であり、この値が基準値を下回っていると、貧血と診断されます。その他にも、「赤血球数」や、赤血球一つ一つの大きさを示す「MCV」といった値も参考に、貧血の種類を分類していきます。そして、鉄欠乏性貧血が疑われる場合に、非常に重要な指標となるのが「フェリチン(貯蔵鉄)」の値です。フェリチンは、体内に貯蔵されている鉄分の量を反映しており、この値が低い場合は、体が鉄分不足の状態にあることを明確に示します。通常、これらの血液検査の結果は、当日か、数日後には判明します。そして、これらの検査結果と問診の内容を総合的に判断し、医師が最終的な診断を下します。もし、貧血の原因として、消化管からの出血などが疑われる場合は、追加で「便潜血検査」や、より精密な「胃カメラ」「大腸カメラ」といった検査が推奨されることもあります。しかし、最初のステップは、あくまで問診と血液検査です。過度に心配せず、まずは医師に相談することから始めてみてください。

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