一度治ったはずなのに、しばらくするとまた同じような場所にものもらいができてしまう。そんな厄介なループに悩まされている方は少なくありません。ものもらいが繰り返しできてしまう背景には、その人の体質だけでなく、日々の何気ない生活習慣が深く関わっていることがほとんどです。ものもらいの直接的な原因は細菌感染ですが、その引き金となるのは体の「免疫力」の低下です。私たちの体は、免疫という精巧な防御システムによって、日常的に細菌やウイルスから守られています。しかし、この免疫システムを弱体化させてしまう生活習慣を続けていると、普段は無害な常在菌にさえ負けてしまい、ものもらいができやすい状態になってしまうのです。免疫力を低下させる最大の要因は、睡眠不足と過度のストレスです。仕事や勉強で夜更かしが続いたり、人間関係の悩みで精神的なプレッシャーがかかったりすると、自律神経のバランスが乱れ、免疫細胞の働きが鈍くなります。大事な会議や試験の前になると、決まってものもらいができるという人がいるのは、この精神的ストレスが大きく影響しているからです。また、食生活の乱れも無視できません。インスタント食品や脂っこい食事ばかりで、ビタミンやミネラルが不足すると、皮膚や粘膜のバリア機能が弱まり、細菌が侵入しやすくなります。特に、皮脂の分泌を過剰にするような食事は、マイボーム腺を詰まらせる原因にもなり、ものもらいのリスクを高めます。さらに、物理的な要因として、目をこする癖も大きなリスクです。手には目に見えない雑菌が無数に付着しており、無意識に目をこすることで、その雑菌をまぶたの腺に直接送り込んでいるようなものです。ものもらいは、単なる目の病気ではなく、「あなたの体、少し疲れていませんか?」という生活全体への警告サインです。もし、あなたがものもらいを繰り返しているなら、それは生活習慣を見直す良い機会なのかもしれません。