大人のマイコプラズマ肺炎は、その治療期間の長さから、健康面だけでなく経済面にも大きな影響を及ぼすことがあります。特に、働き盛りの世代にとっては、治療費そのものに加えて、仕事を休むことによる収入の減少が深刻な問題となり得ます。治療にかかる費用は、通院で済むか、入院が必要になるかで大きく変わります。外来での通院治療の場合、主な費用は診察料、レントゲンや血液検査などの検査料、そして抗生物質などの薬剤費です。健康保険の三割負担を適用した場合、初診から診断、処方までで数千円から一万円程度、その後の通院も含めると、総額で一万円から二万円程度が一般的な目安となるでしょう。しかし、これは治療がスムーズに進んだ場合の話です。最初の薬が効かずに再受診を繰り返したり、咳が長引いて通院期間が延びたりすれば、その分費用はかさんでいきます。一方、症状が重症化し入院治療となった場合、経済的な負担は格段に大きくなります。入院期間が一週間から二週間とすると、差額ベッド代などを除いた保険診療分だけでも、自己負担額は十万円を超えることも珍しくありません。もちろん、日本には「高額療養費制度」があり、一個月の医療費の自己負担額が一定の上限を超えた場合、その超えた分が後から払い戻される仕組みがあります。しかし、一時的な立て替えは必要ですし、食事代や雑費などは別途かかります。そして、これら直接的な医療費以上に大きな問題となるのが、治療期間中の休業による収入減です。有給休暇を使い切ってしまえば、欠勤扱いとなり給与が減額されます。自営業やフリーランスの方であれば、休んだ分だけ直接収入が途絶えることになります。治療期間が二週間、三週間と長引けば、その影響は深刻です。このように、マイコプラズマ肺炎の治療期間は、経済的な負担と密接に関わっています。だからこそ、症状が長引く場合は早めに専門医を受診し、適切な治療を受けることが、結果的に経済的なダメージを最小限に抑えることにも繋がるのです。
治療が長引けば費用もかさむ、期間と経済的負担