同じマイコプラズマ肺炎にかかっても、比較的短期間で回復する人もいれば、症状が重症化し、治療期間が長引いてしまう人もいます。この差を生み出す要因の一つに、その人が本来持っている「免疫力」の強さが挙げられます。大人の場合、日々の生活習慣が免疫力に大きく影響しており、それが治療期間を左右する重要な鍵を握っているのです。免疫力とは、体内に侵入した病原体を攻撃し、体を守る防御システムのことです。このシステムが正常に機能していれば、マイコプラズマ菌が増殖するのを抑え込み、抗生物質の効果を後押ししてくれます。しかし、免疫力が低下していると、菌の増殖にブレーキがかからず、肺炎が重症化しやすくなり、結果として治療期間も長引いてしまいます。では、大人の免疫力を低下させる生活習慣とは何でしょうか。まず筆頭に挙げられるのが、睡眠不足と過労です。慢性的な寝不足や、仕事による肉体的・精神的な疲労は、免疫細胞の働きを著しく低下させます。また、栄養バランスの偏った食事も問題です。特に、インスタント食品や外食に頼りがちな食生活では、免疫機能を維持するために必要なビタミンやミネラルが不足しがちです。過度の飲酒や喫煙も、免疫システムにダメージを与えることが知られています。喫煙は、特に気道の粘膜を傷つけ、肺炎のリスクを高めるだけでなく、治りを遅らせる原因にもなります。これらの生活習慣に心当たりがある人は、いざマイコプラズマ肺炎にかかった際に、治療が難航する可能性が高いと言えます。逆に言えば、治療期間をできるだけ短くするためには、診断を受けたら、まずこれらの悪しき生活習慣を断ち切り、体を休ませることに専念する必要があります。十分な睡眠を確保し、消化が良く栄養のある食事を摂り、禁煙・禁酒を徹底する。こうした基本的な養生こそが、薬の効果を最大限に引き出し、一日も早い回復へと導くための最善策なのです。
大人の治療期間を左右する免疫力と生活習慣