私は二十代の頃から重度の花粉症に悩まされてきましたが、自分にぴったりの病院を見つけるまでに、実は数年間の遠回りを経験しました。最初は「花粉症ならどこでも同じだろう」と考え、会社の近くにあるごく普通の一般内科を受診しました。そこで処方された抗ヒスタミン薬は確かに鼻水には効いたのですが、猛烈な眠気に襲われ、仕事中に会議で居眠りをしてしまうという失態を演じてしまいました。薬を変えてもらおうと思いましたが、内科は風邪の患者さんで混み合っており、じっくりと相談する余裕がなかったため、次に私が向かったのは耳鼻咽喉科でした。耳鼻科の先生は私の鼻の中を見て「粘膜がかなり腫れていますね」と言い、その場で鼻の洗浄と薬の吸入をしてくれました。これが驚くほど即効性があり、あんなに詰まっていた鼻が一気に通り、深く呼吸ができるようになった感動は今でも忘れられません。しかし、そのシーズンは目の痒みも酷く、処方された点眼薬だけでは物足りなさを感じていました。そこで三軒目に訪れたのが、アレルギー科を専門に掲げるクリニックでした。そこで受けた血液検査の結果、私はスギだけでなくヒノキ、さらにはイネ科の花粉に対しても強い反応を示していることが判明しました。医師は私の生活習慣を聞き取り、「仕事に支障が出ないように、夜寝る前に一回飲むだけで長時間効く、眠気の極めて少ない最新の薬に切り替えましょう」と提案してくれました。また、目の症状に対しても、眼科で処方されるような高機能な点眼薬をセットで処方してもらうことができました。この体験を通して私が学んだのは、花粉症は何科に行くべきかという問いの答えは、自分の不調の優先順位を整理した先にあるということです。鼻を物理的にスッキリさせたいなら耳鼻科が最強ですし、全身のバランスを診ながら薬を選びたいなら内科やアレルギー科が適しています。今の私は、毎年花粉が飛び始める直前にアレルギー科の先生の元を訪れ、その年の飛散予測に合わせた薬を早めにもらうようにしています。この「先回り受診」を習慣にしてから、かつてのような「地獄の春」を過ごすことはなくなりました。以前の私は、病院へ行くのを先延ばしにして、市販の強力な点鼻薬に頼りすぎて粘膜を傷めてしまったこともありました。しかし、専門医のアドバイスに従って正しい点眼・点鼻の方法を教わってからは、最小限の薬量で最大限の効果を得られるようになっています。花粉症という病気は、長く付き合っていかなければならない相手です。だからこそ、自分の辛さに共感し、最適な治療を一緒に考えてくれるパートナーのような医師を見つけることがいかに大切かを痛感しています。もし、今これを読んでいるあなたが「どこへ行っても同じだ」と諦めているなら、ぜひ一度、別の診療科のドアを叩いてみてください。医学は日々進化しており、あなたに合った解決策が必ずどこかの診察室に用意されているはずですから。
鼻水と目のかゆみで病院を三軒回った私の体験談